優しい嘘ばかり言って。 -4ページ目

2005-07-11

溢したものは掬えない、のに舌を伸ばしては舐めとろうとする。

2005-07-07

やみくもに手を伸ばしながら、触れることを恐れてもいた。

2005-07-06

言葉の形を捉えても、体温には敵わないと知ってる。

2005-06-29

指を絡めたのは、わたしの首許でよかったの。

2005-06-27

赤い舌で転がした熱を、嚥下して微笑んだ夢。

2005-06-19

捨て去ってしまいなさいと、無慈悲な言葉が支配する。

2005-06-16

コップ一杯、溢れない程度を守るのは紳士的な雨たち。

2005-06-13

祈るくらいのことは、許されたはずなのに。

2005-06-02

揺れる天秤を指で引きとめて。

2005-05-27

怖いと言ってしまえば、解放されますか。