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溢したものは掬えない、のに舌を伸ばしては舐めとろうとする。
指を絡めたのは、わたしの首許でよかったの。
赤い舌で転がした熱を、嚥下して微笑んだ夢。
捨て去ってしまいなさいと、無慈悲な言葉が支配する。
コップ一杯、溢れない程度を守るのは紳士的な雨たち。
祈るくらいのことは、許されたはずなのに。
怖いと言ってしまえば、解放されますか。